ギザギザ十円玉


普段何気なく使っている十円玉は縁が平らになっていますが、
この十円玉の縁にギザギザのついた物、通称「ギザジュウ」
ってのがあるのは御存知の通りだと思います。
この「ギザジュウ」は昭和26年〜33年頃の間に発行された物
だそうです。当時は高額貨幣だった為に他の貨幣と区別する
ために硬貨の縁に溝が掘られていたらしいです。
で、かく言う私も何時の頃だったかは忘れてしまいましたが
この「ギザジュウ」に出会うと使わずに取っておくようになり
ました。とは言っても特別気合いを入れて収集しようと思って
いないので、偶然私の所にやって来た時だけ取っておくという
感じなので枚数的にはそれ程でもありません。

これがその「ギザジュウ」のギザギザです。
発行当時はもっとしっかりと溝が刻まれて
いたんでしょうが、50年近くの時を経てこの
様に角が削れてしまってます。

中には意識して触らないとギザギザの存在に
気付かない位に減ってしまった物もあります。

きっとこの十円玉達は私の知らないところで
半世紀にも及ぶ戦後日本の歴史を見てきた
のでしょう。
と言うことで私が所有している「ギザジュウ」は
いったい何枚あるのだろうかと思い、数えて
みることにしました。
ついでだからと発行年別ににも分けてみました。
結果合計枚数は137枚(2016.9.25現在)で、
発行年別には
昭和26年発行が7枚
昭和27年発行が29枚
昭和28年発行が40枚
昭和29年発行が44枚
昭和30年発行が14枚
昭和32年発行が3枚でした。
一番古いのが昭和26年発行の物で
一番新しいのが昭和32年発行の物でした。

では何故、昭和31年発行の「ギザジュウ」が
無いのでしょう?
気になったので調べてみますと、どうやら
昭和31年の「ギザジュウ」は存在していない
らしいのです。
詳しくは判りませんが昔は流通量調整の為に
貨幣を発行しない年が有ったらしいのです。
これは十円玉に限らず他の貨幣でも同様
だったそうです。(ホントか?)
長い歴史を感じるこの「ギザジュウ」も所詮は
十円玉なんですよね。
お店に持っていっても十円の物しか買う事が
出来ないのです。
しかも、自動販売機では使えないし・・・・・
でも時々財布の中に混ざっているのを見付け
ると、ちょっぴり嬉しく感じるのは何故なんで
しょう?(笑)



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