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正月気分が抜けきらぬ1月初旬のとある日、
友:「2月にスキーへ行くんだがどう?」
私:「俺、もうスキーは辞めちゃったよ」
友:「温泉が有るなら行くよね?」
私:「それなら行ってもいいけど」
後日その友人から「場所は野沢温泉だから」
と言うことで、野沢温泉につられてスキーも
しないのに参加したのであった。
調べてみると野沢温泉には外湯と呼ばれる
共同浴場が13ヶ所も有ると言うことで
これはスキーどころではないのであった。
2月13日の深夜、迎えの車に乗って一路
野沢温泉へ向かったのであった。
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14日早朝、現地へ到着しバスツアー組の
2人と合流した6名は午前7時にホテルの
受付と朝食を済ませ、早速準備。
みんなはゲレンデへ私は一人温泉街へと
散っていったのであった。
一日で13ヶ所全部回るのは厳しいと
観光案内所のおじさんは言っていたけど
滅多に来られる所じゃないし、
無理は承知で挑戦してきました。
以下、私が入浴した順番に紹介します。
各浴場の説明はパンフのコピペです。(笑)
あまり役に立たない私の入浴感想と共に
参考にして下さい。
ここの浴場の湯は全体的にかなり熱めでして
長湯が出来なかったことが一日で全湯制覇
出来た一番の理由ではないしょうか。
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◆熊の手洗湯(くまのてあらゆ)
◇因達羅大将《午》地蔵菩薩
熊が発見したと言う古い湯。
昔は伝説に因んで手洗場、後に照湯、
寺湯とも呼ばれていました。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
記念すべき第1湯目。地元の人が浴場内で
温泉玉子を食べていました。
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◆上寺湯(かみてらゆ)
◇波夷羅大将《未》文殊菩薩
真湯から坂を下ったところにあり、
歴史の古い湯。麻釜より引湯した浴場。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
ここのお湯も熱めでしたがそれ程でも
なかったです。しかし湯ノ華がすごかった。
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◆真湯(しんゆ)
◇招杜羅大将《戌》大日如来
温泉街の北、つつじ山公園の入り口にある
共同浴場です。
泉質:単純硫黄泉
初めて地元の方と会話しました。
ひじきの様な黒い湯ノ華がいっぱいでした。
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◆麻釜の湯(あさがまのゆ)
◇摩虎羅大将《申》大威徳明王
麻釜通りにあり、麻釜から源泉を引湯した
共同浴場です。
泉質:含芒硝-石膏・硫黄泉
ここの湯はすごく熱かった。
正味5分程しか浸かれませんでした。
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◆滝の湯(たきのゆ)
◇毘羯羅大将《亥》釈迦如来
麻釜の源泉の少し上の山際の静かな
ところにある木造のこじんまりした建物。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
13湯の中で一番熱い湯だと聞いていたのに
誰が薄めたのか思いっきりぬるかった。
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◆河原湯(かわらゆ)
◇真達羅大将《酉》普賢菩薩
大湯から少し下がったところにあり、昔は
渓流に沿った凹地の河原にあったところから
名付けられました。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
ここもかなり熱くて体がヒリヒリしました。
でも他に誰も居なくて貸し切り状態でした。
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◆大湯(おおゆ)
◇薬師三尊仏
野沢温泉のシンボルとも言える大湯は、
温泉街の中心にあり江戸時代の趣を現代に
伝える美しい湯屋建築が目を引きます。
泉質:単純硫黄泉
中心の湯だけあってかなり混雑していました。
あつ湯は無理だったのでぬる湯だけ入浴。
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◆松葉の湯(まつばのゆ)
◇宮毘羅大将《子》弥勒菩薩
松葉民宿の中心にあり、昔矢場があった所。
的場が訛って松葉になったそうです。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
建物の2階に浴室がある変わった浴場。
ここもかなり熱めの湯でした。
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◆秋葉の湯(あきはのゆ)
◇伐折羅大将《丑》勢至菩薩
唱歌が奏でられるのどかな公園、
おぼろ月夜の館「斑山文庫」の上にあります。
泉質:含芒硝-石膏・硫黄泉
浴室内が明るく今迄とは違った雰囲気でした
青みがかった湯で、やっぱり熱かった。
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◆十王堂の湯(じゅうおうどうのゆ)
◇あに羅大将《辰》如意輪観音
閻魔堂の前に建つ二階建ての浴場。
麻釜と湯の宮から引湯している。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
熱い湯が続き、少々バテ気味でした。
この辺で、「続きは明日に」と弱気に。
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◆横落の湯(よこちのゆ)
◇珊底羅大将《巳》虚空蔵菩薩
民宿組合事務所の地下にある湯。
麻釜から引湯している。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
あと少しで完走と思い直し入湯。
しかしここでも熱湯の波状攻撃に晒される。
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◆新田の湯(しんでんのゆ)
◇安底羅大将《卯》観音菩薩
幕末に開拓されたところで西ノ宮神社の
裏手にあり比較的新しい湯とされています。
泉質:含芒硝-石膏・硫黄泉
少しぬる目の湯でちょっと安心。
地元の方々に見送られ、いよいよ最終湯へ。
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◆中尾の湯(なかおのゆ)
◇迷企羅大将《寅》阿弥陀如来
共同浴場の中で一番大きい木造湯屋建築。
源泉は麻釜で、そこから引湯されています。
泉質:含石膏-食塩・硫黄泉
夕方になりスキー帰りの人で混んでいて、
落ち着いて入浴出来ませんでした。
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と言うことで無事、外湯13湯を制覇!
湯あたりする事は無かったのですが、
熱いお湯に浸かりすぎたせいか
肌がヒリヒリしていました。
でも、ホテルに戻って一休みすると
それも落ち着いてきました。
多少無謀な行程ではありましたが、
一日で全部回っておいて良かったです。
何故なら翌日は前日の晴天が嘘のような
天候で、雪降る中じゃこんな写真は
撮せなかったでしょう。
で、こちらが外湯巡りの途中で立ち寄った
麻釜(おがま)の風景です。
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ここが天然記念物の「麻釜熱湯湧泉」
お湯の温度は約87℃だそうです。
写真では今いちですが、実際はもっと
もの凄い湯気が立ちこめていました。
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残念ながら村外の人は立入禁止です。
ここには写っていませんが、このお湯で
野菜を茹でている人がいました。
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麻釜の由来が書かれた看板です。
私は写真だけ撮って読んでません。(自爆)
この写真で読めるかなぁ?
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と言うことでスキーツアーに便乗して行った
野沢温泉外湯めぐり、いかがでしたか?
皆さんも是非野沢温泉に行って、
外湯めぐりを楽しんで下さい。
私は無理矢理一日で巡りましたが、
普通は2,3日掛けてゆっくり巡るもの
なんだそうです。
ただし右もある通り、入浴の際には
ちゃんとルールを守って、地元の方々や
他の人の迷惑にならないようにして下さい。
それでは、お疲れさまでした。
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